福岡とその近郊での観測
[観測メイン]


  ここでは私たちが大学構内もしくはその近郊で行っている観測を紹介します。普段からいろんなことを行っていますが、定期的に行っている観測がライダーです。また福岡大学の9号館屋上か気球をあげたり、近くで無人飛行機を飛ばしたりしています。

ライダー観測

福岡大学9号館に設置したライダー
     福岡のライダーは、地上から高度40kmくらいまでの大気からの後方散乱光を計測 しています。

  光源としてYAGレーザーの1064nm、532nm、355nmを使用しています。受信には50cmと35cmの望遠鏡を用い、532nmの平行と垂直、1064nm、355nmはフォトンカウントとアナログ計測で、532nmN2ラマン、355nmN2ラマン(387nm)、355nmH2Oラマン(407nm)はフォトンカウントのみの計測を行っています。

  福岡では、福岡上空での対流圏・成層圏エアロゾルの空間分布や光学特性を計測し、対流圏エアロゾル(黄砂や海塩粒子、都市大気汚染ダスト等)の光学特性や長距離輸送についての研究やエアロゾルの光学特性の雲の発達過程に対する影響についてなど、ライダーでモニターできる対流圏・成層圏エアロゾルの大気環境での役割やその影響の程度をしらべるために、色々なテーマを掲げて取り組んでいます。





    ライダーシステム
  • 光源 : YAGレーザーの1064nm,532nm,355nm
  • 受信系 : 50cmと35cmの望遠鏡
  • チャンネル : 1064nm,532nm,355nmの平行と垂直成分
            355nmに対する窒素ラマン(387nm)と水蒸気ラマン(407nm)
  • 信号処理 : 1064nm,532nm,355nmの平行と垂直成分はアナログとフォトンカウンティング
           355nmに対する窒素ラマン(387nm)と水蒸気ラマン(407nm)はフォトンカウンティング
福岡大学9号館の屋上にあるドーム
ここにライダーの望遠鏡が置かれています。屋根をあけてレーザーを出しています。
設置されたライダーの様子がわかる図
レーザーとPCなどの計測機器は9号館4階、望遠鏡は屋上のドームの中。


気 球 観 測

 福岡大学の9号館屋上で光散乱粒子数計測器をつるした気球を上げました。
 この観測の目的は、中緯度帯においてQBOやプラネタリー波による成層圏エアロゾルの変化を調べるためです。


福岡大学9号館屋上(33.53°N 13.30°E)より放球 エアロゾルの粒径別の粒子数


無人飛行機観測

 佐賀県唐津市での無人飛行機を使った観測の様子