無人飛行機観測

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中国カイトプレーン観測

熊本市白川河川敷試験飛行


測定機器


気球


エアロゾル採取


電子顕微鏡


ライダー


OPC


粒子発生

 私たちは,ラジコンで操縦できる無人飛行機に測定機器を積んで、上空のなかなか測ることのできない空気中のエアロゾルを調べています。
 これまでは上空の空気の測定や採取は気球を使ったり本物の小型飛行機を使っていました。気球だと風に流されるままどこに飛んでいくかなかなか予想がつきません。ですから測定器を回収するのが難しく、これでは費用がかさんでしまいます。また実際の飛行機ですと、もちろん飛ばすのにお金もかかりますし、移動速度が速すぎて測定に支障きたすこともあります。
 私たちの無人飛行機は、最高到達高度が3kmまた搭載できる重量が5kgと制限はありますが、これまで難しいとされていた空での観測が低コストで行え、飛行速度もそれほど速くないのでこれまで支障をきたしていた観測がうまくできるという利点もあります。


全長2,305mm
全幅2,780mm
全高1,195mm
重量15kg
エンジン2気筒80cc
操縦無線
飛行速度時速70km
最高高度3km
飛行継続時間1.5時間
搭載重量5kg



    カイトプレーン(無人飛行機)の利点
  • 低高度の観測が可能
  • 搭載機器の回収が可能
  • 気象条件による制約が少ない
  • 採取口や導管による粒子損失が少ない
  • エンジンによる汚染がない
  • 観測コストが安い

搭載機器

搭載機器
粒子数測定装置エアロゾルの粒径分布、粒子数濃度を測定。また気圧計を内蔵している。
粒子採取装置エアロゾルのサンプリングを行う。
温度計外気温度を測定。
湿度計湿度を測定。
GPS位置情報を取得
磁気方位計姿勢情報を取得

光散乱式粒子数測定装置慣性衝突式粒子採取装置


操縦システム

 カイトプレーンの操縦は主にカイトコントローラー(プロポ)で行います。けれど、いったん離陸すると自動飛行がで来るようになっており、このコントローラーでカイトプレーンを操縦するのは、問題が起こらない限り、離陸と着陸だけです。以前は自動操縦機能がなく、目で見える範囲でしか飛ばすことができませんでした。
 そのほかにカイトコントローラーで測定器のスイッチを入れることができます。特定の高度に達したらサンプリング装置のスイッチを入れ、粒子の採取を行います。
 上空の気温、湿度、粒子数などのデーターは無線で地上に送られてきます。

歴代のカイトプレーン

1号機2002年4月中国敦煌で墜落。空中でバランスを崩し、きりもみに入り、いったん持ち直し上昇するも、再び地面に意直線に向かい、地面と激突。
2号機老体に鞭を打ちながらも現役で活躍中。
3号機実験中、空中でプロペラ脱落、離陸直後に墜落。
4号機スカイリモート貸したところ、浅間山で行方不明。
5号機現役で飛んでいる。