北 極 観 測
[観測メイン]


  私たちは、ノルウェー・スバルバール島で毎年冬に観測を行っています。観測は主にライダー気球を使った成層圏エアロゾルの観測です。
  極成層圏雲や通常の成層圏エアロゾルの時間 ・空間分布の計測を通して、極成層圏雲の生成・発達過程に関する研究や成層圏エア ロゾルの循環機構やピナツゥボ火山等の火山起源エアロゾルの減少過程についての研 究等を主に行っています。

ライダー観測

スバルバール島に設置したライダー
  写真の左下に写っている白い小さい建物はライダーを設置している小屋です。この屋根から空へ伸びている緑の線はレーザー光です。

  この緑の光は波長が523nm(1nmは百万分の1mm)です。目には見えませんが波長1064nmの光も出ています。

    ライダーシステム
  • 光源 : YAGレーザーの1064nm,532nm
  • 受信系 : 35cm望遠鏡
  • チャンネル : 532nmの平行と垂直成分、1064nm、532nmに対する窒素のラマン散乱(607nm)
  • 信号処理 : アナログ、フォトンカウント


雪かきの様子
 ライダー小屋に積もった雪を掃っています。
小屋の中で作業をしている様子 宿舎で解析をする様子


気 球 観 測

 左の写真は気球をあげる直前の写真です。
気球にガスを入れ、測定機器を付けるています。

気球につるす計測器
  ・光散乱粒子数計測器(OPC)
  ・気象用ゾンデ(レーウィンゾンデ)


気球につるすOPC レーウィンゾンデ データーを受信する部屋

作業工程
1ゴム気球を灯油に浸す。
2灯油が乾くのを待つ。
3気球につるす計測器の準備をする。
4気球の浮力を見ながらガスを入れる。多すぎても少なすぎてもだめ。
5計測器を気球につるす。
6タイミングを見て放つ。

室内でゴム気球を灯油に浸す作業の様子 気球を乾かしている様子 気球に吊るす測定機器
機器を密閉する作業 受信したデーター