談話会」カテゴリーアーカイブ

プログラムを作成しました

乙部です。

何度か確かめましたが届いている分は全部入れたつもりです。

なので、なかったりおかしい人は早めに乙部までご連絡ください。

https://cisfukuokauac-my.sharepoint.com/personal/otobe_cis_fukuoka-u_ac_jp/_layouts/15/guestaccess.aspx?guestaccesstoken=8VXJg9%2ffN8olGX3I2utfSzNudSnad%2b6YSDcUWbsJ72o%3d&docid=054762bc8945b4a7087e1b3d0c504fe3e&rev=1

談話会のお知らせ

乙部です。

福岡大学理学部地球物理談話会(第5回)のご案内です。
今回は修士2年の発表です。

[第5回談話会]
**************************
日時: 11月 22日 (火) 16時20分~
場所: 福岡大学18号館1825教室 (2階)
講師・タイトル:
幸若 裕也
「北半球冬季の熱帯下部成層圏にみられる雲の時空間変動」
佐藤 令於奈
「冬季北半球中緯度における雲の季節内変動に関する解析」

**************************

オンラインセミナーを中継する予定です。

乙部です。

以下のセミナーは中継するつもりです。気になる人は517号室に集合。聞きたいことがあれば
僕まで。誰でも参加してかまいません。

—————-

惑星大気研究会 オンラインセミナー 第 83 回

日時: 2016 年 10 月 31 日 (月)  16:30 - 18:00
場所: 神戸大学 自然科学総合研究棟 3 号館 508 号室
      (508 号室には 506 号室から入室してください)

接続を希望される方は, wtk-staff (at) gfd-dennou.org (高橋)
までご連絡ください.

講演者:

  樫村博基 (神戸大)

講演タイトル:

  成層圏SO2注入による気候工学の強制とフィードバック:GeoMIP G4実験の解析

講演要旨:

    気候工学(geoengineering)とは「人為的な気候変動の対策として
  行う意図的な惑星環境の大規模改変」のことを言う。地球温暖化に対
  抗するための気候工学の手法は、太陽放射の一部を人為的に宇宙空間
  に反射させて地表に降り注ぐ放射量を減らす方法(Solar Radiation
  Management; SRM)と大気中の二酸化炭素を取り除く方法(Carbon
  Dioxide Removal; CDR)に大別される。SRMの中で最も有力な方法の
  1つが、成層圏エアロゾル注入である。これは、例えば1991年のピナ
  ツボ山のような大規模な火山噴火を模して、成層圏に硫酸塩エアロゾ
  ルを注入・散布することで、大気の太陽放射反射率を増加させて、地
  表が受け取る短波放射量(正味地表短波放射)を減らし、地表気温を
  下げようとするものである。気候工学に関するモデル相互比較計画
  (Geoengineering Model Intercomparison Project; GeoMIP)では、
  地球システムモデルを用いた気候工学数値シミュレーションの相互比
  較実験が実施されている。
    本研究では、成層圏エアロゾル注入に関するやや現実的な実験設定
  のGeoMIP-G4実験について解析する。G4実験は、地球温暖化シナリオ
  の1つRCP4.5実験を基準(比較対象)として、その上で2020年から
  2070年までの間、毎年5 Tg(1991年ピナツボ山噴火の約1/4に相当する)
  の二酸化硫黄(SO2)を赤道下部成層圏に注入するという想定の実験で
  ある。ただし、成層圏エアロゾル注入の再現方法は統一されておらず、
  SO2から硫酸塩への化学反応過程や核形成・凝集成長などの微物理過程
  をモデル化して陽に解くモデルもあれば、単に1991年のピナツボ山噴
  火後の成層圏のエアロゾルの光学的深さ(Aearozol Optical Depth;
  AOD)をもとに作られた規定のAODを境界値データとして与えるだけの
  モデルもあり、実験結果の比較には工夫を要する。また、成層圏エア
  ロゾル注入によって地表(対流圏)の気温が低下することで、少なく
  とも雲量・水蒸気量・地表面アルベドが変化すると考えられる。これ
  らは短波の反射や吸収に影響するため、SRMの効果に対してフィード
  バックを与える。
    そこで本研究では、G4実験における各モデルのSRM強制とフィード
  バック効果を分離して求めるために、1層大気を仮定した短波放射伝
  達モデルを応用する。すなわち、GeoMIPで提供されている物理量であ
  る大気上端(Top Of the Atmosphere; TOA)と地表面における短波の
  下向き・上向き放射量(全天および晴天)から、晴天大気の短波反射
  率・吸収率、雲の効果、地表面アルベドを求める。そして、それぞれ
  の変化量(G4 - RCP4.5)の、正味地表短波放射の変化量に対する寄
  与を求めることで、SRM強制と各フィードバック効果を見積もる。こ
  の際、晴天大気の反射率の変化は成層圏エアロゾルによるもの、吸収
  率の変化は水蒸気量の変化によるものであると仮定している。
    解析の結果、SRM強制の大きさは全球・時間平均値でおよそ-3.6
  から-1.6 W/m2 と、モデルごとのバラツキが大きいことが示された。
  また、SO2から硫酸塩への化学・微物理・輸送過程を陽に計算したモ
  デルの方がSRM強制が大きく、規定のAODでは毎年5TgのSO2注入による
  SRM強制としては過小評価であることが示唆された。雲量と水蒸気量
  の変化に伴うフィードバックはともに、+0.5から+1.5 W/m2程度の加
  熱効果であった。ただし、水蒸気量の変化の効果は、地表気温の変化
  量とほぼ比例(気温低下が大きいほど加熱効果も大きい)しているの
  に対して、雲量変化の効果は気温低下量と相関が低く、その振る舞い
  はモデル間で一貫していない。一方、地表アルベドの変化は冷却効果
  のフィードバックをもたらすものの、その大きさは(全球平均値で見
  る限りは)小さい。
    以上の結果から、成層圏エアロゾル注入による気候工学のシミュ
  レーション(G4実験)において、SRM強制そのもののバラツキが大き
  いこと、そしてSRM強制は雲量・水蒸気量・地表アルベドの変化がも
  たらすフィードバックによって、地表では半分程度に減じうることが
  示された。

第4回の談話会のご案内です。

乙部です。
福岡大学理学部地球物理談話会(第4回)のご案内です。

[第4回談話会]
**************************
日時: 10月 18日 (火)  16時20分~
場所: 福岡大学18号館1825教室 (2階)
講師・タイトル:
白石 浩一
「2015年春季蛍光ライダーで観測された対流圏エアロゾルの蛍光特性」

**************************