2025年度 応用地球圏科学 のページ
対象学部・学科・学年
授業の概要
- 本講義では, 地球圏科学科で学んできた基礎的な知識や解析法が, 実社会でどう活かされているかを理解するために, 地球圏科学関連専門領域で活躍している7名の社会人講師(実務家教員)をお迎えして講義を行っていただきます.
- 泉可也 講師(㈱Biomaterial in Tokyo): 地球環境の保全・改善のためには再生可能エネルギーの導入が必要である。また導入のためには「技術的課題」、「制度的課題」の両方での課題解決が重要である。これらの課題解決の現状、将来展望について解説する。
- 稲倉寛仁 講師(⻄⽇本技術開発(株)): 時代は平成から令和へ変わったが、自然災害は毎年のように発生している。こうした自然災害の対応の一つとしてハザードマップをはじめとして各種地理情報が公開されているが、我々はこれらをうまく活用できているだろうか?本講義では地理情報を読み取る力を身につけることを目的とする。
- 北原健史 講師(いであ㈱)主要な環境問題である騒音・振動に着目し、環境測定における基礎知識、環境問題としての現状と法体系、および現地調査手法について身近な事例を含めて紹介する。
- 中茂義晶 講師(いであ㈱):大気気汚染は最も身近な環境問題の一つであると同時に、海を越えてやってくる地球規模の環境問題でもある。大気質に関する法律を概説し、目的に応じた測定方法や監視体制について実例を交えて紹介する。
- 渡辺茂樹 講師(いであ㈱):海洋環境を主題として、人と関わりの深い沿岸海域の生態系について解説するとともに、環境問題や調査方法、その改善策等を、最新の話題を交えて紹介する。
- 高野清治 講師(元気象庁):気象庁で行われている業務はほぼ全て地球圏科学の応用といってよい。ここではそれを気象分野、地震・火山分野、気候・地球環境分野に分けて、下記のような点について解説する。また、その中で国内への情報提供に加え国際貢献についても解説する。
- (気象分野)
気象観測及び予測は気象災害の軽減のためや日々の暮らしを支えるために重要である。現代では気象予測は日本のみならず世界的な観測網、人工衛星等による観測結果をもとに物理学の法則(流体⼒学、熱⼒学など)に基づくスーパーコンピュータを利用した数値予報(シミュレーション)を基礎として行われている。ここでは様々な気象観測や気象予報の原理、現時点での技術的限界について述べる。また、気象災害を軽減するために気象庁から発表される警報をはじめとする種々の防災気象情報について解説する。
- (地震・火山分野)
わが国は地球表面を覆うプレートの境界部に位置することから、世界的に見てもプレート境界で発生する地震や内陸の断層による地震が多く発生している。また火山活動も非常に活発な地域となっている。地震や火山などの活動状況把握のために気象庁が行っている観測やそれらを基に災害を軽減するために社会に発信している様々な情報などについて解説する。
- (気候・地球環境分野)
気象庁では地球温暖化、異常気象などの気候問題や地球環境問題を扱うために、通常の気象観測に加え、温室効果ガスや放射等に関する精密かつ定期的な観測を行っている。また、数値予報技術を使い気候の将来予測も行っている。これらについて解説するとともに、社会への成果の公表についても解説する。
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- 倉田 哲也 講師(九州大学 未来社会デザイン統括本部)
将来の理想的な未来社会の実現には、多くのイノベーションが必要であり、大学は、その基盤的知識をいかに社会に実装していくかが問われている。本講義では、大学発ベンチャーでの基盤・創薬研究の取り組みや課題、大学における社会課題解決に向けた研究推進に関する今後の展望を紹介しながら、受講学生の問題意識向上を目指す。
授業の進め方, 諸注意
- レポートの提出について
- この授業は, 開講期間内評価科目です. 期末試験は行わないので, 授業への出席, レポートの期限内の提出によって成績の評価が行われます.
- レポートを提出するときは, スマホなどで写真撮影して, それをPDF形式の1つのファイルの変換してFU_BOXの所定の場所にアップロードしてください.
- 写真はJPEGと呼ばれる形式のファイルになっています. これをPDFに変換するには, 例えば ILOVEPFD というページに変換したいJPEGファイルをまとめてドラッグ・アンド・ドロップすると, 複数のJPEGファイルをPDF形式の一つのファイルに変換してくれます.
- 変換されたファイルは, 半角文字で「学籍番号.pdf」という名前で保存してください. 例えば, se301234という学籍番号の学生の場合は, se301234.pdfというファイル名にしてください.
- ファイルをアップロードするフォルダは, その都度指示します.
第1回目(FUプラスアップ授業)
地球圏科学科学⽣のキャリア準備︓⾃⼰分析の⽅法論(岩⼭)
第2回目(9月16日)
第3回目(9月30日)
第4回目(10月 7日)
第5回目(10月14日)
第6回目(10月21日)
第7回目(10月28日)
第8回目(11月11日)
第9回目(11月18日)
第10回目(11月25日)
第11回目(12月2日)
第12回目(12月9日)
第13回目(12月16日)
第14回目(12月23日)
第15回目(1月6日)
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