赤道上空では対流圏と成層圏の空気交換が他よりも盛んに行われています。対流圏の空気にはいろんなものが含まれており、それらが赤道上空から成層圏へ注入されます。この中には成層圏エアロゾルの主成分である硫酸ガスも含まれており、これらが非常に冷たい対流圏と成層圏の境を通過する際、硫酸ガスが凝結し硫酸液滴の粒子が生成される考えられています。そのような理由から成層圏エアロゾルの研究では赤道観測がすごく重要です。
成層圏は赤道上空ではおよそ15km以上の高さに位置し、成層圏エアロゾルは30km以上の高さまで分布しています。このような高いところのエアロゾルを測定するため私たちは気球を使って観測を行いました。気球に粒子数を測定するための機器をつるし空へ飛ばします。気球を30kmくらいの高さまで到達します。
観測地 : ワトコセ、バンドン
観測目的 : 成層圏エアロゾルの測定
主な測定法 : 気球を用いたエアロゾルの数濃度計測
主な測定機器 : 光散乱式粒子数計測装置
バンドンの観測所で気球を上げる直前の様子
バンドンはインドネシアで第3の都市です。ジャワ島東部、首都ジャカルタから車で西へ5時間程度のところに位置しています。標高が約800mと高くインドネシア国内では避暑地として有名です。でも周りを山で囲まれているので車の排気ガスなどがたまりやすく空気はあまりよくない。
ワトコセの風景
ワトコセはインドネシアで第2の都市スラバヤから車で3時間ほどの小さな町で、畑や水田が広がっています。観測所の周りは木々がおい茂っています。
食べ物
インドネシア料理といえばナシゴーレンです。ナシはご飯、ゴーレンは炒めることで、これは焼き飯のことです。毎朝このインドネシア風焼き飯を食べていました。ちなみに焼きそばはミーゴーレン。
写真に載っているスープは牛の尻尾が入ったスープです。これはすごくおいしい。庶民的な昼食スタイルはこんなスープとお皿に盛られたご飯が一般的なようです。
乗り合いバス
ワゴン型の乗り合いバスはインドネシアでよく見られます。バス停は特にありません。
バンドンの街で地元の人と一緒に何度か乗りました。安くてタクシーを利用するより安心かも。でもルートがたくさんあって、地元の人が一緒じゃないと、行き先がよくわからない。