春先になると中国砂漠地帯から日本へ頻繁に黄砂が飛来します。これは、この時期中国北西部で低気圧が発達するためです。発達した低気圧は強風を伴い砂漠の砂を舞い上げます。その舞い上がった砂は偏西風に乗って日本上空へと達します。このように舞い上げられ遠くまで運ばれる砂を風送ダストと呼んでいます。この風送ダストとの途中大気中の化学成分や水蒸気によって変化します。日本と発生源の砂漠地帯の両方で観測すとこの変化がはっきりとわかります。
観測地 : 敦煌
観測目的 : 中国の砂漠地帯から舞い上がった砂塵(ダスト)の測定
主な測定法 : 無人飛行機を用いたエアロゾル(ここではダスト)の採取と個数の計測
主な測定機器 : 慣性衝突式粒子採取装置、光散乱式粒子数計測装置