行動生物学研究室 Behavioral Biology Laboratory

 

 ミツバチは暗い巣内でコミュニケーションをするため、ある規則的な音を出し(尻振りダンス)、蜜源の位置やその種類を仲間に伝える。またニホンミツバチは外敵が巣に近づいてきた時、仲間にその危険を知らせるために体を一斉に振るわせる(シマリング)。これらのコミュニケーション行動は、翅と体をある周波数で振動させることにより生じる音を伝達手段としている。我々はこの音によるコミュニケーションの行動様式、およびその背景にある脳の神経機構を調べる研究を行っている。

 

 「研究室に所属を希望する学生へ」

 研究室に所属した4年生は、担当教員との話し合いにより各自の研究テーマを決定し、そのテーマに則して研究を遂行する。研究は基本的にそれぞれの予定に合わせて進めてもらうが、テーマによっては実験を集中して行わなければならない場合もあるので、テーマを選ぶときは各自の年間予定を充分考慮のうえ選択することをお勧めする。また研究材料となるミツバチの世話、管理は4年生全員で行うことになる。研究テーマについては、「地球圏科学科ホームページ」より、「カリキュラム」→「専門分野の選択」→「生物分野」とクリックして進んでいただきますと、学生実習の内容とともに生物分野の各研究室の研究内容の概要を見ることができます。

 行動生物学の基本を勉強するため、前期は"Behavioural Neurobiology, ed. Thomas J. Carew "を毎週1時間かけて輪読する。また後期はそれぞれのテーマに関連した原著論文を精読し、研究室員の前で紹介してもらう。

 研究室では、データ解析、整理、論文作成などに必要不可欠な技術を身につけてもらう。その多くはコンピュータのさまざまなアプリケーションを駆使して行うので、あらかじめコンピュータの操作に慣れていることが好ましい。3年生の専門実習(機能生物学実習)はそれに関連する解析技術も習得することを目的としているので、必ず受講するようにしてほしい。

 もし、我々の研究室に興味をお持ちの方は以下にご連絡ください。

伊東 綱男(福岡大学理学部18号館4階419室、内線6264) 

または

林 晋也(福岡大学理学部18号館4階418室、内線6262) 

 

福岡大学ホームページ

福岡大学理学部地球圏科学科ホームページ