ALASKA 通信            No. 9

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from 林 政彦@Fairbanks

 

 

1月は、だんだん明るくなってきて、気分も晴れやか?

しかし、一番寒いのが、1月から2月とのこと。

折角だから、-50℃体験してみたいなー

 

最近、UAFの建物一つ一つの前に氷の彫刻が姿を現し始めた。これも、暗い冬、寒い冬を少しでも明るく乗り切るための手段なのでしょう。いろいろな彫刻が見られます。

 

UAF入り口のpolar bear

 

Fire station polar wolf family

 

 

 

1月は確かに寒い。氷点下40℃をついに記録。氷点下40度以下では、お湯をコップからばら撒くと花火のようになる。シュワーという音をさせ、煙(湯気?、水気?)をたてながら落ちていく。これは、ユーレカで実験済み。

 氷点下35度でもできるかな?と、子供をけしかけて実験。見事な、氷花火ができた。

さてさて、毎度のことだけど、これは、なぜできる?

下の写真でわかるように、水滴(湯滴)が尾を引きながら落ちてゆく。

ちなみに、これは、水ではきれいにできない。

そして、落ちた湯滴は、氷ではなく水でした。

 

泰己は、またやりたいと時々口にする。でも、最近は、ちょっと暖かい。

 

樹氷もきれいだ。

 

スキーの合間に上を見上げた図

 

1/27 犬ぞりに乗る(mushing)野を川を木々の間を「荷物となって抜けていく」

 サービスで運転もさせてもらった。荷物になるのと、運転するのではまったく違う。

 できれば、操縦して雪原を走りたいもの。

1/28 沈まぬ月の撮影に挑戦

1/29 

 

1/30 朝の気温 -1℃!! 1月は寒いと聞いていたのに。今年はだいぶ暖かめ。異常なほどとのこと。屋根の雪が融け始めた。きれいなツララがたくさんできる。ツララの表情は、また次のときに。

 

1月後半になって、日に日に明るく、日が長くなる。毎日、日の長さは6分程度長くなっている。一ヶ月で3時間の計算、ちょうど春分のころには、12時間くらいになる。

 光が戻ってくると景色がまた新しい表情を見せてくれる。

アラスカ山脈は、なんだか近く、大きく見える。雪の積もった斜面とはげた斜面のコントラストが美しい。飽きない。(写真は、またの機会)

 

さて、黄砂観測をしていたということを話したら、NSFが飛行機で日本とアメリカ西海岸(場合によってはアラスカ上空)で観測する計画とのこと。長距離輸送による変質と輸送中の雲とのinteractionが興味の対象。PACDEXというプログラム。黄砂雲を飛行機で追っかけながら、太平洋上を観測するらしい。Lagranguan観測をめざすらしい。

 ゾンデをあげるのも面白いかもと話をしたところ、大歓迎とのこと。In-situで空気取り入れのartifactがなく、粒径分布の鉛直分布が得られるのは、現在、OPCゾンデだけ。

ただし、ゾンデを買う金はない・・・。福岡とフェアバンクスで飛行機に合わせた観測ができれば面白いのだけど・・・・

 黄砂は結構アラスカまで飛んできている。もちろん春。

 とりあえず、ゾンデを送ってもらうこととした。実際の観測をするかは、まだ、これから検討。でも、今のうちに送っておかないと、観測はできない。(白石さん、いつも面倒をかけます)